メトロ運転手

皆さん乗り物で恐怖体験しているようですが、私は一度もないんですよね。恐怖ではないのですが、貴重な体験を書かせていただきます。

パリ時代、移動手段は専らメトロ。パリのメトロもうまくいっていると優秀な乗り物だけど、ちょっとの事で遅れたり、ストライキで完全にマヒしてしまうと、最低の乗り物に変わってしまう。

ある日、いつものメトロの改札を入ったら、電車到着の音がしたので少し急いでみた。ホームに降りた時はすでにドアが閉まってしまった。こんな時運転手さんに目配せ(特に男性)したら、時々開けてくれたりする。いつもの調子で、“もうだめー?”みたいな合図をしたら、“オッケー”的な合図が返ってきた。ドアの前にいこうとしたら、運転手さんは、“こっちこっちー!”と車掌室を指した。“何だかわかんないけど、乗っちゃえ~”と思い乗り込んだ。

最初は運転席で世間話してたが、“運転した事ある?”と聞かれた。“ある訳ないですよー”と私。“じゃ、やってみる??難しくないよ”と恐ろしい事を言い出した。“ちょっとちょっと、日本じゃさ、車掌室に入るだけでも罪になるかもしれないんだよー。でも、そこまで言うんなら、やらせていただきます”という事で、運転というか、簡単なアクセルとブレーキ操作をやらせてもらった。

パリのメトロは駅の区間が短く、日本と違いスピードも余りだしていない。カーブや駅近く、坂に応じて最高速度が運転席から分かるように表示されていた。各駅で、ホームから私の姿が運転席から見えても、誰もなんとも思っていない。今は多少厳しくなっているかもしれないが、運転席には制服を着ていない人がなぜか時々乗り込んでいた。

少し運転体験できたし、降りる駅も近付いたので、元に戻してもらった。本当に簡単な操作だけど、凄い経験をしてしまったと思った。その後の会話はナンパじみた内容になったのは、言うまでもなかった。運転手さん、ありがとう!でも、それは別の話なんだよー!<fini>
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by maischaud | 2005-06-12 23:37 | 日常
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